今回は畳表替えの施工事例になります。
賃貸物件の退去後、長期間の使用により劣化していた和室の畳表替えを行いました。
畳表替えは、畳床(たたみどこ)はそのまま使用し、畳表(たたみおもて)のみを新しいものに張り替えるため、リフォームの中でも比較的手軽に行えるのが特徴です。賃貸物件や管理物件での畳表替えは、物件の魅力を保ち、入居者満足度を高めるために重要なメンテナンスです。
施工後は、畳の鮮やかな緑が部屋全体に新鮮な雰囲気をもたらし、入居希望者の内見の際にも良い印象を与えるポイントになります。また、い草の自然な香りが残り、清潔で落ち着いた空間に仕上がっています。新しい入居者様に快適で安心感のある居住空間を提供できます。
特に日本の賃貸市場では、畳のある和室は差別化の一つとして好まれる傾向があり、管理物件の付加価値向上に寄与します。また、施工にあたっては畳表や縁の選択を入居者層や物件のイメージに合わせることで、さらに印象の良い部屋づくりが可能です。
私のお話になりますが、年末年始に必ず祖父母の家に家族・親族が集まり、家族が食事やお酒を楽しむことが年に1度の定例行事となっています。小さなころから大人たちは祖父母の畳の上で、本当に楽しそうに振舞っていて、私自身も年々楽しみになっています。
祖父母の家は昔ながらの畳だらけの家です。もしもこの宴会場が畳でなかったとしたら、お酒を飲んで自由に横になってしまう大人や、無邪気に座布団を重ねて遊ぶ子供たち、誰もが時間を忘れて過ごすことは出来ないのでは無いかと思います。
もちろん畳のお部屋にも良し悪しはありますが、畳のお部屋でしか作り出すことの出来ない空間や景色によって、心を穏やかにさせてもらえる力があると感じています。これからも畳のお部屋が守られていくことが、私の願いでもあります。
賃貸物件の原状回復工事で畳表替えを行うことは、比較的コストパフォーマンスが良く、見た目にも清潔感が増すため効果的です。定期的に行うことで、入居率の向上や物件価値の維持・向上に繋がるため、是非ご検討いただければと思います。